新 かんおんの森から

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6年最後の参観日〜感謝の思いをこめて
☆母親と向き合って感謝のメッセージを伝えます。
ある子は,照れなのか下を向き,もじもじしながら手紙を読み上げていきます。
ある子は,はじめから言葉が出せず涙声で必死に手紙を読み上げていきます。
ある子は,宣言のように堂々と読み上げていきますが,
最後にはこらえきれなくなり,涙をそっと手の甲でふき取ります。
ある子は,大きな体をうんと小さくして,小さな甘えん坊のようなしぐさで読んでいきます。
また,ある子は,直前に母親が来られなくなったのでしょう,
しかし,それでもまるで母親がその場にいるかのように,語りかけるように手紙を読んでいきます。…

自分を飾らない,見栄をはらない,素直でかわいい子どもたちの姿がそこにありました。
後ろから参観させてもらいましたので,お母さん,お父さんの顔は見ることができませんでしたが,
わが子の12年間の思い出を振り返りながら聞かれたことだと思います。
きっとわが子を見つめる目は,慈愛に満ち溢れた眼差しだったことでしょう。あたたかい眼差しだったことでしょう。
そして,わが子の成長した姿に喜びで胸が一杯になられたのではないでしょうか。


☆なんてすてきな光景なんでしょうか。子どもたち一人一人が,自分の思いをそれぞれの言葉で伝え,
それをその場にいるみんなから受け入れられている姿がそこにありました。
たくさんのお母さん,お父さん,おばあちゃん,兄弟姉妹たちから,
担任の先生も,みんなが子どもたちのメッセージに胸を熱くしていました。
私も何度も胸が熱くなり,涙が溢れてきました。その場に居合わせた幸せを,感じました。
そして,大切な,大切なお子様をお預かりしている責任の重さを感じました。


☆「おそすぎないうちに」の合唱は,美しい歌声でした。
お家の方にその思いを伝えようと真剣に歌う子どもたちの姿がとてもすてきでした。
思いが伝わってきました。子どもたち一人一人の顔を見ていると,また,自然に涙が溢れてきました。


☆この授業は,いつもお世話してもらっているご両親へ恩返しをしていない。
「ありがとう」の一言が言えないでいる。そんな子どもたちの意見から,感謝の手紙を書こうとなったようです。
このような感謝の手紙を書いている男の子がいました。

僕は,ついこの前小学校に入学してきた気がします。
でも,あっというまに6年生になり,これから中学校に向けて,
小学校と共に弱い自分から卒業したいと思います。

僕は1年生のときから,かなりお調子者でお母さんを困らせたことが
数え切れないくらいあると思います。それでも,ここまで支えてくれた家族,
先生,友達にとても感謝しています。本当にありがとうございました。

5年生のときに言われた言葉は,今でもしっかり覚えています。
「皆を困らせることは,信頼を失うこと。」その言葉で,僕は,
「皆をどれだけ裏切って,信頼をどれだけ失ったか。」と考えました。

今,班のリーダー,アルバム実行委員をやることによって,責任感が出てきました。

それを中学校へ行って,生かせるかは自分の頑張り次第だと思っています。
中学生になると,部活なども始まり,迷惑をかけてしまったり,
トラブルを起こしてしまったりとたくさんあるかもしれませんが,
これからもよろしくお願いします。そして,いつかは立派に大人になって,
お世話してもらった分,僕も頑張って恩返ししたいと思っています。
その日がくるまで,待ってください。

本当にありがとうございました。

☆「元気がないとき,この手紙を読んで元気を取り戻してください。」と伝えている女の子もいました。
ご家族の皆様にとって,お子様からのこの日の手紙と手作りの茶碗は,一生の宝物となることでしょう。


☆小学校生活最後の日まで思い出をいっぱい創って,観音小学校を巣立ってもらえればと願っています。
卒業まで残り25日となりました。
            
1年生参観日〜七転び八起きでがんばれ!
☆『達磨』に目玉が入りました。入学式で1年生に見せた『達磨』です。
「この『達磨』のように,失敗することがあっても,いつまでもくよくよせずにがんばれ!
元気で,心の強い1年生になれよ。」という願いを込めた『達磨』です。
☆15日(水)1年生の発表会。
1年生の子どもたちは,見事その願いに応える姿を見せてくれました。
力強い呼びかけ。かわいい踊り。そして,1年生でできるようになったことの発表。
1年間よく頑張りました。達成した記念に,
みんなの前で,左目にも目玉を入れて開眼しました。
このあと,1年生の子どもたち一人一人の名前を書き入れる予定です。
私の宝物にします。
あす18日土曜日は、おそうじ大作戦です
☆18日(土)「学校をきれいにして卒業式を迎えよう」との思いで始まったおそうじ大作戦があります。
朝9時からです。一緒に気持ちのよい汗を流しませんか。たくさんの方の参加をお待ちしています。


H24.2.17

                                   

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